ご存知の方も多いかもしれませんが、Quoraには当時日本法人でエバンジェリストをされていた方から直々にお誘いいただいたご縁で、5年ぐらい前から参加しています。

https://jp.quora.com/profile/Takashi-J-Ozaki

現在もQuoraアカウント自体は存続させていますが、実際のところは2年ぐらい前に比べるとinactiveになっています。その理由の多くはQuoraでも頻繁に交流させていただいた萩原遼さんが別の回答でご指摘されている通りです。

https://mond.how/ja/topics/pdwou0omgmaqsvb/hhni2ai4dpkv7kz

ただ、一つだけ補足すると僕個人はそこまでQuoraが嫌になったということはないです。というのも、回答したりシェアで言及したりするテーマを比較的絞っていた(データサイエンス・航空事故・一般的な事故や事件・インド料理・マニアックな雑学・グルメといったあたり)ので、良くも悪くもあまり目立たなかったということもあるのでしょう。

攻撃的なコメントや誹謗中傷が僕の回答ポストにやってくることはゼロではありませんでしたが、その他の明らかにcontroversialなテーマの回答に比べれば随分マイルドであったように思います。

……とはいえ、萩原さんもご指摘の通りで「マネタイズを意識して」それまで原則実名制を貫いてきたQuoraが方針を180度転換して、匿名制に移行したのは非常に大きなマイナスだったと感じています。それは「匿名ユーザーが増えて目に余る事態が増えた」というのもあるのでしょうが、古参ユーザーだった僕にとってはそれよりも「匿名制移行後のトラブルを嫌って多くの古参常連ユーザーがQuoraを去っていってしまった」こと、そしてそれにより「寄せられる質問リクエストのクオリティが著しく低下した」ことの方が影響が大きかったです。

あともう一点、これまた萩原さんも指摘されていますが「Quora日本語版に著名人がほとんど参加しなかった」ことも大きいですね。英語版には名だたる著名人がズラリと並んでおり、それこそオバマ米元大統領のようなビッグネームも回答していたりするわけですが、日本語版については(僕ごときが言うのは僭越に過ぎるかもしれませんが)著名人らしい著名人はほぼいなかったという認識です。

で、ここからが重要なんですが、「匿名制」で「特に看板になる著名人もいない」SNSが、それ以外の数多あるSNSに対して差別化できる要素ってほぼ何もないんですよね。しかも、匿名制移行後は荒れた回答やコメントに対する運営サイドによるキュレーションもほぼ機能していない状態で、言い方は悪いですが往年の「2ちゃんねる」と大差ない状況でした。それだったら、まだTwitterで有名人のツイートでも眺めていた方がマシでしょう。

ということで、僕は現在もQuoraを続けてはいますが、事実上「自分のブログでは書かないテーマを書き留めるための第2のブログ」としてしか使ってないです。Quoraの記事作成機能は割と良く出来ており、自前のスペースでも立ち上げてしまえば普通にブログとしても使い勝手の良い代物です。

Quoraは質疑応答に使わなければ便利なサービスである、というのは途轍もない皮肉だと思いますが、裏を返せば質疑応答系SNSを運営していくのがいかに難しいかということなのでしょう。それはQuerieという別の質問箱系サービスを使っていても痛感したことでした。

1年

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TJOさんの過去の回答
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