私の所では、「内部的に」かなり意味を持ちます。従って、大学のGPAは「対外的に」何に役立つのか、という質問だとすると、意味がないかも知れないと思いつつの回答です。

先ず、学科によって違いますが、3年生か4年生の時に、研究室配属が行われます。研究室配属というのは、ゼミ配属とも言いますが、それぞれの研究室に入って、そこで一緒に学び、研究し、卒業論文執筆指導を受けることになります。よく言う「ゼミの仲間」は、そこで生まれるわけです。その配属の時に、それぞれの研究室は、自ずから定員がありますので、希望者が多ければ、GPAの上から取って行きます。つまり、GPAが低いと、希望の研究室に進めないことになります。次に、大学院修士課程に進むとき、「推薦進学制度」があり、ここでもGPAが問われます。GPAが低ければ、推薦は受けられないので、「修士進学一般入試」を受けることになります。また、奨学金を得ている場合、いくつかの団体は「奨学金返済免除制度」をもっていますが、そこでも、GPAの上位から順に選ばれます。

更に、意味を持つか持たないかは分かりませんが、就職先への推薦の時に「この学生はGPA3.8と、相当に優秀なので、よろしくお願いします」といったコメントを付けています。もしかしたら、就職担当者は、全く意に介さない可能性もあるのですが、送り出す側としては、精一杯のアピール、はなむけの言葉のつもりです。

2 years ago

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Past comments by 菅野 由弘
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