あやみく:私の経験で言うと、友達とどれだけ真面目に授業を受けているかを比べるときぐらいでしか使いませんでした。笑 私の所属していた大学では、基本的にゼミの選考の際か特別な科目（企業と連携してインターンのようなものを行う科目・海外大学とともに学ぶ科目・英語オンリーで行う科目etc...）を受講する際くらいしかまともに使う場面は無かったですね。それ故いわゆる難関ゼミを目指す人や意識の高い人たちを除いてそこまでGPAに拘っている人は居なかったです。 ただ、一部の外国語科目でGPAが高いとエクストラで単位が認められたり（噂レベルではありますが）人気の抽選科目をGPA低い人よりかは受講しやすいなど、あれば得することは本当にたまにですがありました。 就活に関しては、正直ほぼ使わないです。私も10ヶ月ほどかけていろいろな企業を受けたましたが一度も聞かれませんでした。ただ時々聞かれることはやはりあるようです。 何か通っている大学で目標があるならGPAを多少意識すればいいでしょうし、特に無いなら気にするほどでもないと思います。

学生経営のNEXT:GPAは就活時にはほとんど意味がありません。一方のところ、ある一定数の会社は成績証明書の提出を求められることがあります。これは成績が良い人を取りたいというよりかは明らかに成績が悪い人、単位を以上に落としている。テストにバックレているなどのネガティブチェックに使っている雰囲気を感じていました。そのため、自身の単位について後ろめたいことがないようにしておくことが就活においては重要だと思います。ここで、本題である大学のGPAは何に役に立つのですか？の答えですが、民間の給付、貸与奨学金の応募資格に使えます。多くの民間の奨学金はGPAを2.8,3.0,3.2など各財団により、異なりますが、GPAがこれ以上ないと応募資格が無いことがあります。これらのGPAを取るのは大変ですが、応募のハードルがものすごく上がるため、倍率が下がると考えられます。そのため、実質的に奨学金に通りやすくなることが考えられるので、ぜひ、いいＧＰＡを取れるように頑張ってみてください

菅野 由弘:私の所では、「内部的に」かなり意味を持ちます。従って、大学のGPAは「対外的に」何に役立つのか、という質問だとすると、意味がないかも知れないと思いつつの回答です。 先ず、学科によって違いますが、3年生か4年生の時に、研究室配属が行われます。研究室配属というのは、ゼミ配属とも言いますが、それぞれの研究室に入って、そこで一緒に学び、研究し、卒業論文執筆指導を受けることになります。よく言う「ゼミの仲間」は、そこで生まれるわけです。その配属の時に、それぞれの研究室は、自ずから定員がありますので、希望者が多ければ、GPAの上から取って行きます。つまり、GPAが低いと、希望の研究室に進めないことになります。次に、大学院修士課程に進むとき、「推薦進学制度」があり、ここでもGPAが問われます。GPAが低ければ、推薦は受けられないので、「修士進学一般入試」を受けることになります。また、奨学金を得ている場合、いくつかの団体は「奨学金返済免除制度」をもっていますが、そこでも、GPAの上位から順に選ばれます。 更に、意味を持つか持たないかは分かりませんが、就職先への推薦の時に「この学生はGPA3.8と、相当に優秀なので､よろしくお願いします」といったコメントを付けています。もしかしたら、就職担当者は、全く意に介さない可能性もあるのですが、送り出す側としては、精一杯のアピール、はなむけの言葉のつもりです。

松下達彦:海外（特にアメリカ）の大学院に進学するときは重視されることが少なくないようです。GPAだけでなく、学生時代にC（可）以下の成績がついている科目があると足切りされるようなところもあると言います。

高橋賢:GPAは内部的にはいろいろな場面で使います。授業料免除や奨学金への推薦，海外留学の推薦など。特に海外留学の場合は，先方の大学からGPAのレベルが明示されることが多いです。先生によってはゼミの採用の際に使う人もいるでしょう。 　就職ではあまり見られないということですが，採用する側がGPAに馴染みがない層なのかもしれません。これからは，自分がGPAで測られてきた世代が採用に回るので，GPAが基準のひとつになるかもしれません。 　教員側としては，GPAを意識した履修と単位取得を学生に意識して欲しいです。なんとなく登録したけど授業に出ない・試験を受けない，という科目が多いと必然的にGPAは下がります。そうではなく，本当にとりたい科目，本当に必要な科目を見極めて履修して欲しいと思います。