負債を繰り上げ返済する事の意味が大きいのは金利が高い場合です。逆に言うと負債の金利が安いのであればお金ではないのでそのまま踏み倒しても構いません。

どうした場合に「金利が高い」と言えるでしょうか、それは利子の返済に苦しんでいる場合です。もっと言うとキャッシュフローが許容できない程マイナスになっているときです。逆に言うと同じエンジニアリソースを割いた時の利益の増加の方が負債の繰り上げ返済より利得が大きいと判断したのであれば追加で負債を増やしてでも利益を増やす事がフロー改善のために合理的なこともありえます。

そもそもお金でないものをお金に喩えてる所からやや掛け違いが起きていますが、負債というメタファーでエンジニアリング上の意思決定を振り回すのであれば「お金はできるだけ早く返さなきゃ」なんて安直な議論ではなく、ビジネスの拡大と金利のバランスの中での舵取りとして考える方が建設的であります。

その上で、ソフトウェア開発での負債に乗る金利というものを正しく評価できているでしょうか?リファクタリングで返済できるような小手先の問題でしょうか、それとも構造レベルでのデバッグを要する大きな欠陥でしょうか?まずはそのあたりの可視化とモニタリングから取り組むのが解消の第一歩だと考えています。

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熊崎 宏樹さんの過去の回答
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