やりたい勉強がたくさんあるときに、どの勉強をするかの優先順位をどうつけるか、というご質問ですね。ひとことで答えるなら、「とりあえずちょっとやってみる」になると思います。とにかく少しでもやってみないことには、どういうものなのかわからないし、どういうものなのかわからない状態では何も考えることができないからです。
あなたは「いろいろ勉強をしたい」と思っていらっしゃるのですね。そもそもそのお気持ちがとても素晴らしいと思います。ぜひ大事にしていただきたいです。そういう気持ちは意外に消えやすいものですし、波に乗るまではちょっとしたことでふっと失われてしまうからです。
たくさんやりたいことがあるときに何から手をつけるか迷うのは当然です。私の場合にはやってみたいと思ったものから手をつけますね。行動というのは0を1にするところ(つまり最初の一歩を踏み出すところ)がすごく大変なものです。準備が必要だったり、慣れずにもたもたしたり。ですから、「やってみたい」という気持ちを利用してその最初の大変な部分を乗り越えようというわけです。
また、私が心がけているのは、いろんなものに手をつけるときに「作業ログ」(自分の作業の記録)を書いておくというものです。形式や長さやツールなどはあまり気にしなくてもいいですが、たとえば「今日は何をやったっけ?」や「今週は何をやったっけ?」と思ったときに、その作業ログを見ることで答えられるかどうか(思い出せるかどうか)がポイントとなります。
実際のところ、作業ログを書き続けていれば、どういう順番でやろうとも、どういう方針でやろうとも問題はありません。自分がどういう判断をしてその勉強に取り組み始めたのか、そして何が原因でやめたのか(あるいは継続しているのか)の記録が残るからです。
それは自分の学びについてのメタな知見がたまっていくことを意味しています。そして個々の勉強が進むことよりも、そのようなメタな知見(自分はどのように学ぶのが得意で、どういう風に学びを進めると上手くいくか)が蓄積されることの方が重要とすらいえます。
作業ログを開いて、自分がいまやりたいと思っている勉強の分野をリストアップしてみる。そしてそのそれぞれについて具体的に何をどうしたいか、どのくらいの時間でどのくらいの成果や進捗が出せそうかの予想を書いてみる(よくわからなくてもわからないなりに書いておく)などもいいですね。
私は毎日本を書いていますが、いろんな新しいことに取り組んでもいます。日々の作業と共に、新しいことに取り組んだメモも作業ログに書いています。それらが蓄積されていくのはいいものですよ。
そんなところで回答とさせてください。ご質問ありがとうございました!