「子供が楽しめるような間口の広さ」と「ウソの少ないミリタリー好きから支持される」は両立しません。

人が死ぬ場面を楽しめる子供や、殺人を隠すことを楽しむミリタリー好きを想定するのは困難です。仕方がないので後者を優先しましょう。

岡本喜八『日本のいちばん長い日』です。同タイトルでカラー版も出ていますが、そちらは監督が違います。これはいわゆる戦争映画と違い、太平洋戦争の降伏の日を描いています。
なので殺人描写は多少控えめですが、間違いなく史実です。
そして太平洋戦争はとても有名です。間口の広さぐらいは担保されているでしょう。

ルイス・マイルストン『西部戦線異状なし』は第一次世界大戦の前線を扱った作品で、一応殺人描写は少ないですが、子供が楽しめるとはとても思えません。大人でも歴史学者や戦史関係者なら評価するでしょうが、ミリタリー好きの人は退屈するかもしれませんね。娯楽作品ではないので間口は広くありません。
スティーヴン・スピルバーグ『プライベート・ライアン』は娯楽作品です。題材は第二次世界大戦で、そこそこ殺人描写はあります。戦史関係者や軍事関係者からは酷評されていますが、娯楽作品としては評価されています。「フィクションとしての戦争映画」としては代表的なものでしょう。

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結論を述べますと子供が楽しめるような殺人描写のないウソの映画を見るか、ミリタリー好きが好むような「正確な描写」をする映画を別々に選ぶのをおすすめします。映画には年齢制限があり、戦争と殺人は子供が楽しめるものではありません。

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