小説家さんをはじめとして「物書き」を仕事になさっている方はたくさんいらっしゃいますが、おそらくその日常というのはさまざまだと思います。そしてそれほど特異なものは少ないんじゃないかと想像しています。

一般的に書くことはできませんので、本を書くことをなりわいとしている私の日常を書きます。

基本的に私は毎週曜日ごとに同じ日常を送っています。次のようになります。

  • 月曜日は火曜日に配信される予定のメールマガジンをまとめています。

  • 火曜日は「次の本」のための勉強や執筆を行います。

  • 水曜日は木曜日に実施している個人ゼミの発表資料をまとめています。

  • 木曜日は金曜日に更新されるWeb連載「数学ガールの秘密ノート」をまとめています。

  • 金曜日は「次の本」のための勉強や執筆を行います。

  • 土曜日は一週間を振り返る「展望台にのぼる」という活動と、午後に「談話室」というZoomででおしゃべりする企画を行っています。

  • 日曜日はおやすみで、礼拝とちょっとした集いに参加します。

そしてまた月曜日が始まる……というのが一年中続きます。なお、火曜日と金曜日だけ本を書いているわけではなく、月曜日から土曜日までデフォルトで「次の本(現在書いている本)」の作業はこまごま行っています。

一日の時間割は、日曜日以外の月曜日から土曜日まではほとんど同じです。おおよそ次のような生活を送っています。

  • 朝起きたら軽く筋トレをしてから散歩に行きます。帰ってきて入浴します。

  • 朝食を食べてから午前中の執筆作業を行います。

  • 昼食を食べてから20分のお昼寝をして、起きたら入浴して、その後執筆作業します。

  • 夕食を食べたらのんびり過ごしておやすみ。20時〜23時のあいだに就寝で、3時〜6時のあいだに起床となります。

編集さんとは月に一回ほど雑談MTG(正式名称)をZoomで行い、情報交換を行います。年に何回かいっしょに食事することもあります。

外部観測できる行動としては、だいたいそんな感じですかねえ。

ただし、頭の中(もしくは意識下)ではいつも「次の本(現在書いている本)」のことを考えています。たとえば、散歩しているときや入浴しているときも、何かを考えており、「次の本」に関わるアイディアが浮かんだらすぐにメモする体勢を整えています。日々の生活の通奏低音のように「次の本」の執筆が鳴り続けている感じですね。

本の書き始め、各章を進めているとき、脱稿してから校正やゲラ読み、出版直前の販促……といった「書籍刊行のための各フェーズ」でやっている作業は推移していきますが、日々の過ごし方が変わることはありません。

 * * *

ちなみに私は「結城浩の作業ログ」という企画を行っています。私が毎日書いている「ここまでの1時間は何をした」というたぐいの日々の作業記録を、結城の活動をご支援してくださる方むけにWebでリアルタイムで読めるようにしています。ひと月200円で、初月無料です。よろしければご支援ください(2024年5月現在、noteとpixivFANBOXのどちらでも参加できます)。

◆結城浩の作業ログ

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結城浩の作業ログ

『数学ガール』の作者、結城浩の作業ログを毎日Web配信しています。

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