専門ではないですが考察してみましょう。
花札の歴史を見てみると、誕生したのは江戸時代。庶民の娯楽として定着していたようです。
上記の説をざっくり読んでみたのですが……
・花札の源流は元々100枚でできていた「花合せかるた」
⇒季節ごとに対応した札の数ではない
⇒「花合わせ」なので様々な植物の図柄が描かれており、その中に紅葉も含まれている
・花合わせかるたの販売元として有名な「松葉屋」の箱には「武蔵野図屏風」の図案(芒に月)
⇒花合わせかるたに「武蔵野」という俗称が生まれる
⇒武蔵野=京都から見た江戸
⇒江戸城から見えるであろう12の植物を抜き出して「花札」としたのではないか(推測)
つまり、季節の方が後から割り当てられたようです。
続いて「10月と紅葉」はおかしいかというと、実はそうでもないようです。
「1800年代の紅葉の見頃は(新暦で)11月上旬」という計算結果が出ています。
これを旧暦で計算すると9月末~10月頭となりますので、江戸時代の感覚としてもだいたい10月として問題ないのではないでしょうか。
庶民の娯楽であった花札に、同じく庶民の旅行先として紅葉狩りも人気があったようですから、その辺りは実情に合わせたのかもしれませんね。
8か月