私も未婚で、私の中国の友人も、香港の友人も未婚者が多いので、この問題はよく話題になります。
中国の我々の世代(質問者さんの歳は不明ですが、たぶん私に近い世代ではないかと思います)では結婚してない人が多いので、世間的には大きな問題にならないのです。
「なんだ、オマエも結婚してないのかw」
「アンタも結婚してないのかw」
…ということで、未婚の男同士で仲良くなったり、離婚経験者も交えて、「女は面倒くせぇよなw」という話になって盛り上がり、友達付き合いが始まることもありました。
そうやって、「結婚しない男」同士(+離婚経験者や結婚して後悔している人もw)の人間関係が構築されてしまうので、それはそれで、孤独ではないのですね。そしてそういうところに「結婚しない女」も寄ってきて、新たな出会いが始まったりすることもあります。
結婚してもみんなが幸せになるわけでもないし、離婚で大変というのも普通に聞きますし。
中国の場合、結婚するとなれば家とクルマが必須条件になるので、それが用意できない人は早々と婚活市場から撤退するのですね。
ただ、結婚と恋愛は別なので、結婚は早々とあきらめて、恋愛を楽しんでいる人もおりますね。結婚しなければ、お互いの拘束やら責任が最低限で済むし、気に入らなければ別れたらいいし、離婚みたいに面倒な手続きや慰謝料も不要なので、同棲にとどめて、ずっと結婚しない人も、私の友人におります。
そういう人たちでも、両親や祖父母から、「子どもの顔がみたい」「孫の顔がみたい」と言われると辛いようで、それについては「肩身が狭い」のでしょうけど、代わりに甥や姪、親戚の子どもをかわいがったり、学費を出してやったりで、一族全体での「次世代の養育」に貢献することで、「肩身の狭さ」を軽減している人もおります。
そこから考察すると、中国において結婚しないことで「肩身が狭い」のは、「跡継ぎがいない」=「一族の再生産」に貢献できてないことであり、結婚しても子どもができなければ「肩身が狭い」ことには変わりがない…ということになります。
つまり、中国の未婚者が「肩身が狭い」と感じるのは、「両親・祖父母」に対してのみで、「社会」に対しては特に何も感じないようです。
「結婚」も「子ども」も、本人の努力以上に、「運」が重要なので、ご縁がなければ仕方ない。それでも人間関係を豊かにすることは可能で、新しい世代のために貢献できれば、特に肩身の狭さや寂しさを感じずに生きることは可能ではないか…というのが、私が中国での経験から導き出した結論となります。