ご質問ありがとうございます。就職先を地方にするか首都圏にするかは考えちゃいますよね。あなたは今地方の大学生ということですけれど、もしも生まれてからずっと同じ地域に住んでいるのなら、1度は首都圏に生活してみると言うのは悪くない選択肢だと思います。
私自身の話をすると、もともと地方に住んでいましたけれど、大学進学の時に首都圏に出てきて、そこからはずっと首都圏に暮らしています。個人的にはこちらに出てきて良かったなと思っています。私の場合には、「様々な経験」というよりも「大事な人間関係」がこちらでたくさん生まれたからよかったと言えそうです。
ただし、その「大事な人間関係」というのが、人生のそういう時期に当たっていたからなのか、首都圏で暮らしていたからなのかはわかりません。自分の人生は1回きりなので、比較できないからですね。とは言うものの、首都圏(というか大きな都市)には、いろんな地方からの人がやってきますから、少なくともある程度多様な人と触れる機会は多くなりそうです。
あなたの場合に首都圏に来たほうが良いかどうかはもちろん私にはわかりません。私は勤め始める時は安定性や福利厚生はほとんど考えに入れませんでした。知人に誘われて小さな会社に入ったので、就職活動も2社か3社ぐらいしかしてなかったんじゃないかと思います。仕事の内容(どんな仕事をすることになるか)と、どんな人が一緒に働くかくらいしか考えてなかったと思います。
もちろん福利厚生や安定性が大事なのはわかりますけれど、若いうちはいろんな経験を積めることを考えたほうがいいんじゃないかなあと思います。
その理由について書きたいと思います。若いうちは自分が何者なのか(何が好きで、どんなことに興味があって、どんなことが得意なのか)が、はっきりとつかめていないことが多いものです。いろんなことをやってみるうちに、自分と言うのはこういう存在なんだなと、次第に学んでいくものです。現在の自分のイメージを固定的なものと考えない方がいいんじゃないかと思うのです。もちろんイメージがはっきりしてたらそれはそれでいいんですけどね。
それから、これからの時代は1つの仕事にずっとついていると言うよりは、人生のフェーズや世の中の変化に合わせて変わっていくことが多いんじゃないかと思うのです。人生長いですから。若いうちに多様な経験をしておくのは悪くないんじゃないでしょうか。
もっとも、首都圏で暮らしたからといって多様な経験が詰めるかと言うと、必ずしもそうはならないと思います。場所だけで全部決まるわけではなく、自分で積極的に能動的に動かないと何も起きません。都会にくるとその傾向はむしろ強まるかも。
以上、思ったことを書きました。よい選択、よいご判断ができますように。ご質問ありがとうございました!