「一番多い」かどうかはわかりませんけれど、「期待しすぎ」(期待外れ)はかなり上位にくると想像します。
このくらいやってくれると思っていたけれど、やってくれない。
こんなことはしないだろうと思っていたけれど、やってしまう。
そういう事象はよく起こるのではないでしょうか。それはひとえに互いが互いの実態を理解していないからになります。「やってくれるだろう/やらないだろう」という予想が外れるというのは、相手の行動予測に失敗しているということですから。
ところでここまで書いたことは実のところ「男女」のすれ違いというよりも、人間関係全般に言えそうだと思います。相手のことを理解していないために「期待しすぎ」(期待外れ)が発生してしまうというのは特に性差と関係があるとは思えません。
ただし、男女関係ではその期待値が大きくなりがちで、さらに相手の行動の結果に対する自分の側の気持ちの揺れ動きが大きくなりがちなので、「男女のすれ違い」として認知されやすいかもしれません。
こういった「期待しすぎ」(期待外れ)を解消する方法の一つは「それほど期待しない」になるかもしれませんけれど、それはそれで人間関係が希薄になるということですから、難しい話ですね。また、相手が「それほど期待されてない」ということを知ることで、ぎくしゃくするということもありそうな話です。
解消する別の方法として「よく話し合って理解する」というのもあるでしょう。しかしながら、どのくらい、どのような方法で話し合えば理解できるのかというあたりにもまた「期待しすぎ」(期待外れ)という現象が起きるので、人間関係は難しいです。
さらに別の方法として「期待はするけれど、それが期待外れに終わったとしてもそれはそれとして受けとめる」という方がまだ現実的かもしれません。失敗しないようになるのではなく、失敗しても回復できるようにする方法という意味で現実的です。しかしながら、この方法でもたとえば二人のうち片方だけが「自分は相手に寛容だけれど、相手は自分に厳しい」という不満を抱く危険性がありそうで、やっぱり人間関係は難しいですね。