文章が長いので要点だけお答えしますね。
ではどのように事実と異なる言説、あるいはネズミ講的な集金スキームに向き合えば良いのでしょうか?
非同質的な社会たちへ訴える方法はあるのでしょうか?
この点は質問者さんも問題視されている部分が書籍なり論文なりにまとめられて初めて可能でしょう。
さて、どんな問題でも先駆者はありがたいものです。
問題を抱えた分野という意味では心理学が”先行”しており、あちらは多くの心理学実験が再現されない問題が最近発覚しました。
もはや「どの心理学の実験が信用できるか」ということを議論している段階ですが、
そんな中で心理学側から問題を整理し、問題を克服する改善案を提示した本があります。
これがご指摘の「瑕疵のある経済論」に必要な特効薬ではないでしょうか。
クリス・チェインバーズ『心理学の7つの大罪 真の科学であるために私たちがすべきこと』
そしてこうした書籍を受けた形で、日本人の研究者も再現性問題について語る本を出しています。
山田祐樹『心理学を遊撃する 再現性問題は恥だが役に立つ』
こうした書籍があれば、まず経済学に詳しい人々の間で問題への議論が活発になるでしょうし、
分野外の人も何が問題で、逆に問題がない経済学はどのようなものか理解できます。
そうした状態になれば
陰謀論や擬似科学や床屋政談のような経済論の瑕疵を嘲笑混じりに論うこと
は「不真面目」な態度であり、「検討本」を通して真面目に議論せよ……とようやく反論できるのではないでしょうか。
そうした土台を欠いた状態ではまともな批判や反論はなく、結果的に「嘲笑混じりに論うこと」が残るというお話では。
質問者さんは冒頭と文末を除いて長い字数をかけて「あいつもやっている」とか「学問の使命とは」と滔々と語っていらっしゃいます。
が、それより重要なのは質問では省略されている「陰謀論や擬似科学や床屋政談のような経済論」をまとめることではないでしょうか。
これだけなら適当なブログサービスでも可能ですし、もしこの問題を苦々しく思っていらっしゃるならここから手をつけてはいかがですか。その次に問題のある経済論の批判、その次に問題の対処という話がようやく出てきます。