ユング心理学でいう「タナトス」が近いように感じますね。
こうした心の働きを河合隼雄は「予め最悪の状態を予期し、衝撃を軽減しようとする心の働き」と説明しています。
典型的なのは「試験の前日に、試験に不合格になる夢を見る」というものですね。
ご質問の中では
例えば、これから仕事に行く、仕事をするってときに通勤するじゃないですか。
そうすると前日とか、通勤途中とか「仕事で怒られるんじゃないか」みたいな。
が近いでしょうか。
この前提を持つなら、質問者さんは河合が想定するありふれたタナトスを持つ人の反応よりは過敏とは言えるかもしれませんが、程度問題であるとも言えるかもしれません。
少なくとも「他の人が全く持たない類の苦しみ」ではなく、「他の人も似たような苦しみを持つが、他の人よりはやや多い苦しみ」とでも表現しましょうか。
さて、試しに精神科関係の情報を確認した所、発達障害の人を雇用する企業ページ内で質問者さんと似た境遇の人の話が載っています。
https://www.kaien-lab.com/faq/6-faq-life/resonance/
自分でも過度な恐怖心を持っているなと思うのですが、これはおかしいのでしょうか。
と聞かれたなら、私は何もおかしくないと答えるでしょう。
妙なことを言うようですが、人はみな異常です。
みなが同じ身長、体重、外見の集団は存在しません。
大きい、小さい、重い、軽いという風に”みな平均から外れ、全く同じ人は存在しません”。
ではそういうみなが異常な中、先述の河合のような医療従事者はどういう人を相手にするかと言えば
「その特性に苦しみを感じていること」を条件とします。
たとえば、質問者さんと同じように常に恐れを抱いている人がいたとします。
しかしその人が日常生活の中でその恐れを日常的に解決できているなら、わざわざ病院にかかる必要はありません。
他方、その恐れのせいで仕事ができない、食事が摂れないなど”日常に差し障りがある場合”は、専門家はその助けに入ることになっています。
それが「おかしい」かどうかは当人の特性というより、当人の苦しみにあるというのが精神医療のお話としてよく聞くお話ですね。