これは現時点での私の理解に基づく回答であり、これが正解だと言うつもりはないよ。ただ、完全な的外れを言ってるつもりは、少なくとも私の中ではないと思っているよ。
今回発表された2024年11月15日以降の利用規約は、現行の利用規約である2023年9月29日からのものと本質は何も変わっていないと思うのよね。変わった部分と言えば、利用規約に「人工知能」や「機械学習」という文言を入れ、ユーザー向けの案内やメディア向けの声明ではやるよと言ってきたものの、利用規約を読むだけでは明確になっていなかった部分を明文化したものだ、と理解しているんだよね。
そしてGrokの学習ON/OFFボタンについては、あくまでGrokとのやり取りやXのポストを学習に利用するのかどうか、というものであり、Grokを離れた領域でX社 (より正確に言えばX.AI Corp.) でのAI学習に利用されることを拒否できるものではない、と私は考えているんだよね。あくまでXでユーザーが使えるAIのサービスの1つに対して学習を拒否するものであり、Xでの投稿そのものがX社によって学習されるのを拒否できるものではない、と私は考えているよ。
よって、Grokでの学習ON/OFFボタンが消えるかどうかというのは、人によっては問題の本筋にはならない思うんだよね。利用規約の内容が実質変わっていない以上、2024年11月15日以降にボタンが消えるのかと言えば、私は消えないと思うし、一応Grokに対してのみは拒否できると考えているよ。そして消えるか消えないかは別にして、いずれにしても遅くとも2023年9月29日時点より、ポストはX社によって学習されていると考えるべきだと私は思うんだよね。つまりこれから利用を控えるにせよ、今から過去のものを消しても遅い気がすると私は思うんだよね。X社はAIに対して推進的な立場な以上、Grok以外のサービスにおいてポストの学習内容を使うのは避けられないと考えているよ。
そもそも論として、AI学習にデータが使われると言っても、必ずしも生成AIとイコールな話ではないということは注意しないといけないんだよね。確かにXではGrokという生成AIがある以上、両者が結びついてしまうのは気持ち的に分かるのよ。ただAI学習というのは、検索の精度を向上させたり、おすすめ表示するポストやアカウント、表示する広告を判断したりにも使われるものであり、学習イコール生成AIとは結びつかないと私は考えているよ。これは何もSNS特有の話じゃなく、例えば検索エンジンの結果を改善したりなど、昔からずっと行われているのよね。
よって私は、単に「AIに学習される/されない」の二元論ではなく、「学習された内容が何に使われるのか」という使い道を気にして利用を判断すべき、だと思うんだよね。例えば、X社がXのポストを元に提供する生成AIがGrokのみに留まるとなるならば、学習を拒否することによって、生成AIのみに対する対策の効果はあると思うのよ。そして他のSNSにおいても、多かれ少なかれAIによる学習は行われていると考えるべきであり、ただし生成AIやその他何に使われているかの違いはある、と私は認識しているよ。なので気にするべきは、学習された内容が何に使われているのか、だと思うのよ。