開眼手術後における視知覚の特性と形成に詳しく描いてあります。簡単にいうと人によって異なるということのようですね。ただ、奥行き(立体視)はやっぱり最初はほぼ誰もできないようです。「目に色が張り付いているように感じた」と表現した人もいたようです。そもそも、我々は片目でも奥行きを感じて手前と奥にあるものを認識できますが、3次元の2次元射影には奥行きの情報なんてあるわけないので奥行きは経験からしか感じ取ることは出来ないはずですから、奥行きの認識が遺伝的に与えられていない限り先天盲開眼者(ご指摘のような人をこのように呼ぶようです)が目を開いた瞬間に3次元を認知できることは難しいと思います。実際、我々の網膜に映っているのは実際は倒立像なのに正常な世界が見えていること自体、脳の情報処理とだということは逆さ眼鏡の実験でも有名なところです。開眼手術後における視知覚の特性と形成の図8にあるように立体視どころか2次元の図形の把握もいきなりは難しいのが実情のようです。
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