レポートに限りませんが「文章を書けないときにどうするか」については、体験的にわかっていることがいろいろあります。あなたに合うかどうかはわかりませんが、試してみてください。
たとえば文章をちょっと書いて中断したけれど、おっくうで再開できないという場合はよくあります。非常によくあります。着手して再開しさえすればそれなりに進むのだけど、そもそも着手したくないという状況です。その場合に有効なのは「書こうとしない」ことです。「書こう」としてしまうと、それが重いのでどうしても着手できないのです。「書こう」と考えるのではなく「ここまでの分を読もう」と考えます。「書く」のは新たに自分が文章をひねり出す必要がありますが、「読む」というのは受け身でできるのでハードルが下がるという仕組みです。「読もう」というのでもまだハードルが高いのなら「机に向かう」だけでもOKです。「机に向かうだけでもイイヨー」と自分を誘うわけです。
似ているアクションとしては、文章を書いて中断するときに「わざと中途半端なところでとめておく」というテクニックがあります。一区切りついたところでやめてしまうと、再開が難しくなります。だから、文章の途中でやめます。たとえば「○○の結果、△△であることが」で中断して、続きは明日にします。最後の「わかった。」を書かないでおくのです。
また、自分の意志が弱くてなかなか取りかかることができないという人にオススメなのが、他の人を巻き込むことです。真面目な友人や好きな人を巻き込んで「レポートをXX日までに書く」と宣言しておきます。これもまた人に寄る話ですけれど、自分一人だと「まあいっか」とサボりたくなったとしても、他の人を巻き込んでいると「ああ言った手前、進めておかないとなあ」という気持ちになります。
もっと根源的な話として、最初からレポートに文章を書こうと思うと非常にハードルは高くなります。「文章を書くのではなく、下準備だけしておくか」や「文章を書くのではなく、資料だけ集めておくか」や「文章を書くのではなく、〆切とページ数だけ確認しておくか」のように周辺部分から進めるのは悪くありません。要項を確認するのをおっくうがっていて、〆切を勘違いしていたとか、前日に頑張ろうと思ったら準備すべき資料が見つからなくて詰んだとか、そういう大きなトラブルを避ける効果もあります。つまり「文章は書かなくてもいいけれど、どうせいつかはやらなければいけない機械的なチェックや用意」を前もってしておくということです。
その他にもいろいろありますけれど、とりあえずはこのへんで。がんばってください。