著者がもの忘れの人であった哲学本は存在します。
モンテーニュのエセーです。
https://www.iwanami.co.jp/book/b270681.html
私自身はモンテーニュの物忘れっぷりを別の本で読んだのですが、
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480097576/
「モンテーニュは物忘れが激しいので本の最後に必ず要約を書いた。
それでいて、モンテーニュはその本の内容はすっかり忘れているのだが、
その要約だけをしばしば紹介している」という風に前掲書で書かれています。
ここまで激しい物忘れの人で同時に哲学している人を私は知りません。
なのでモンテーニュの『エセー』や、エセーを批評しているパスカルの『パンセ』をご覧いただければ、
物忘れの部分も含め楽しく読めるかと思います。
『エセー』はすでにURLを書いた通り全部読むと6冊になるような本のようです。
この辺の抄訳、要約版から入るのが楽でしょう。
27日