宗教は布教したがるのではなく、布教したがる宗教がいるのです。
布教したがらない宗教もありますので。
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たとえば質問者さんはユダヤ教の勧誘を受けたでしょうか? これは普通ないことです。
ユダヤ教は民族宗教と呼ばれますが、ユダヤ教になるためにはユダヤ教徒の子として生まれるか、ユダヤ教徒の人と結婚するぐらいしかありません。
なのでユダヤ教はいわゆる布教というのをしていません。
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一人で満足できる宗教についてですが、あると考えられますがそれを知ることができません。
なので「これがある」と言えません。おそらくありますが。
なぜあると想定できるのかと言えば、そうした宗教が弾圧されて消えた記録だけは残っているからです。
明治維新の際、神道の整理と廃仏毀釈が行われたのは有名ですが、この時に「名も無い石の神」や「名も無い木の神」、御神木とも呼ばれますが、こうした御神体が排除された歴史があります。
「神々の明治維新―神仏分離と廃仏毀釈』
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これらの宗教もユダヤ教と同じように布教するのではなく、その土地に住む人が信仰する規模が小さい宗教だったと想定できます。そのレベルの信仰でも弾圧されました。
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現在の大きな宗教、キリスト教、イスラーム教、仏教は何度も困難な布教をしてきました。
これらの宗教は布教をしたから信者の数が増え、今でも名前が知られています。
逆に布教をしない宗教は当然信者の数が増えず、なにか事件が起こると信者の数が減り、最悪消滅します。
一人が信仰する宗教は記録もされないし、それゆえ現代から確認することはできないのです。
7か月