中国や東南アジアの朝食文化は屋台文化とワンセットなのかなと思います。純粋な屋台ではなくとも、自炊代行業的な安価でひたすら実用的な飲食店です。

日本の屋台は例外的に、縁日に代表されるような非日常の場ですから、むしろそれに近いものは牛丼チェーン店ということになるのでしょうね。地域によっては立ち食い蕎麦屋さんもその役割を担っていると思います。

台湾の屋台開業マニュアルを読んだことがありますが、理想的なPLでも食材原価率は60%超えで、最後残る利益は夫婦で朝から晩まで働いても大卒初任給にもはるかに満たない数字でした。うまくいってそれ、ってことです。日本でそんな産業が発展することは考えられません。アジア諸国も、経済発展に伴い今後どうなっていくのでしょうね。

 

思い出に残る朝食といえば、なんと言っても南インドです。ドーサ、イドリー、ワダ、ポンガル、ウプマといった、ティファンと総称される粉モノ的な軽食類が、サンバルや各種チャトニーとともに提供されます。

あとは台湾ですね。鹹豆漿のおいしい屋台があって、滞在中毎朝通ったものです。そこではキャベツだけがぎっしり詰まった焼きまんじゅうとセットで食べていました。

どちらも、なぜそれで利益が出て日々暮らしていけるのかさっぱりわからないような値段でした。日本でそれができるとしたら、チェーン店だけになってしまうでしょうね。実際は人材を確保できないからそれも無理でしょうが。

2023/11/17投稿
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