小説で、ナルニア国物語やゲド戦記、ハリーポッター、指輪物語、十二国記のような魔法(或いはそれに準ずる超常的な何か)が絡む物語を描いた場合、一般文芸の新人賞には出せないですよね?

某新人賞では審査員の方が「魔法や剣といった類の単語が出た時点で即座に読むのをやめる」とおっしゃっていました。

つまり、『小説家になろう』や電撃文庫のようなラノベレーベルから出版するしか方法はないということだと思うのですが、そういったジャンルで好まれるような『いきなり最強の俺TSUEEEE展開!美男美女とのハーレム!!全てを知っている"転生者"の知識を利用した独壇場!!!』のような内容ではない小説はどこに消えていくのでしょうか?

日本のファンタジー文芸を読んでも、日本人しか出てこないとか日本が舞台になっているとか、ちょっと物足りないです。ラノベと一括りにするのも良くないですが、なろう小説や電撃文庫の作品もあまり肌に合いません。

ファンタジーでありながら、人生の苦楽や社会問題の風刺を描いた作品を発信している日本の一般文芸の新人賞やレーベルはありますか?

 私もファンタジーのことは詳しくないので、編集者に聞いてみました。

 まずファンタジー小説の登竜門となる文芸賞がいくつかあります。

 ・ 新潮社 ファンタジーノベル大賞

    https://www.shinchosha.co.jp/sp/prizes/fantasy/

日本ファンタジーノベル大賞 | 新潮社

新潮社がお届けする新潮社の文学賞の情報

www.shinchosha.co.jp

 ・ noteが主催する創作大賞に  #ファンタジー小説部門

    https://note.com/creative-award/p/fantasynovel

  ・その他

    http://www.sakkatsu.com/pubcontest/genrelist/70/

https://note.com/aonekokai/n/n6c199a6225b8

    https://kakuyomu.jp/special/entry/kakuyomu_web_novel_008

第8回カクヨムWeb小説コンテスト特設サイト - カクヨム特設ページ

「カクヨムWeb小説コンテスト」は、Web小説の世界に新たな潮流を巻き起こすべく設立された、日本最大の小説コンテストです。第7回は応募総数17,153作品と過去最大の規模となりました。 第8回は総数40もの編集部・レーベルが選考に参加し、ファンタジーから文芸作品までのオールジャンルを全8部門で募集。受賞者は書籍化・コミカライズ・映像化への道が拓かれます。

kakuyomu.jp

  と、これくらいの情報が入りました。

  今、小説は苦難の時代です。刊行される本は毎月山のようにあっても、書店さんの数も

 減る一方ですし、せっかく書店さんに本が届いてもスペースに限りがありますから、結局、  書棚に並べられることなく、段ボールに眠ったまま、返本されてしまう本もあるくらいで   す。そういう意味ではネットの書店は便利ではあるのですが、実在の書店のように、書棚に  並ぶ本の背表紙を眺めたり、じかに手を取ったりしながら、自分が本当に探している一冊に  出会うということが出来ませんから、そこが難しいところです。

  ですから、ファンタジーだから消えてしまうというよりも、一定の地位を確立出来ていく  と、長く読まれていくようになるのかも知れません。

4か月

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乃南アサさんの過去の回答
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