以前、中国に住んでいた時に、中国共産党の党員女子の合コンに参加したことがあったのですが
中国共産党員女子の合コンに参加した件 - 黒色中国BLOG https://bci.hatenablog.com/entry/ccp_girls
その際に、党員女子の皆さんに、「特権あるんでしょ?」と聞いてみたら、全員が即答で「ない!」とのことでした。
「よっぽど幹部だったら何かあるかも知れないけど、私達みたいな普通の党員には何も特権なんかない」
「それでもいつも勉強しなくちゃいけないから大変」
※党員が集まって学習会?みたいなのがあるらしく、共産党関係の本を読むのが大変らしい。
「党員になると彼氏が見つからない。避けられる。」
党員だと恋愛や結婚の対象としては面倒くさがられるらしく、だから出会いを求めて合コンをやるのだとか。確かに集まっていた党員女子たちはみんな高学歴で如何にも真面目そうな人たちばかりでした。みんな可愛かったんですけどね。
* * * * *
ただ、その合コンとは別で、知り合った中国女子に話を聞いて見ると、こちらは党員になれなかった人でした。
そもそもは大学を出てから地方公務員として市役所勤務だったけど、党員の審査に何度も落ちたので、将来性を感じられず公務員を辞めて、日系企業に勤めた…という人でした。語学力が高く、数年の学習でネイティブレベルの日本語ができる人だったので、彼女にとっては無理に党員になるよりも、語学力を活かして民間へ進んだ方が良かったんでしょうけどね。
※公務員試験の中には党員にしか受験資格のないものがあったりで、党員でないと昇進が見込めない?そうです。
だから、そういう就業上での「特権」はあるのでしょうが、新幹線のフリーパスとかはない?みたいですね。党員としての公務なら、あり得るのかも知れませんけど。
たまに、観光地での入場料が党員なら免除、というのはあるかな。でも、それって「特権」なのか。普通の党員にとっての特権は、日本の自動車免許のSDカードの優待程度のしかないのではw。
私が長く中国とお付き合いした中で、党員が持つ特権として実感したのは、「党員は党員つながりでのビジネスができる」という点でしょうか。会社経営者同士で党員とか、政府幹部(党員)と企業内の党員がナントカカントカ…ただ、これって汚職の温床になるのですね。習近平政権後の反腐敗運動でかなり厳しく取り締まったので、そういう「特権」もあまり残されていないのではないでしょうか。
そもそも、中国ではすでに1億近い党員がいるわけで、人口の14分の1ぐらいの人が等しく何らかの特権を持っていても、それは特権と呼べるのか。だから、我々が想像するような特権はないものと思われます。