なかなか微妙なご質問ですので、もしかしたら私が質問を読み違えるかもしれませんが、その点はご了承ください。
* * *
たとえばAさんという人があなたの近くにいる。Aさんから話しかけられてもまったく何も感じない。嬉しくもないし、不愉快でもない。単に質問されたら答えるだけであり、自分から何もAさんに話したいとは思わない。今日話しかけてくるAさんが、明日から何も話しかけてこなくても、何も感じない……もしかして、あなたはそういう状態でしょうか?
あなたの質問を読む限りは、そうじゃないと思いました。
Aさんが話しかけてくる。そのときにAさんが親密な気持ちで話しかけてくるのか、それともそうではなく単に社交辞令なのか、その違いを知りたいということなんじゃないかと思いました。もしも勘違いしていたらごめんなさい。
* * *
「仲が良いかどうか」を感じたり、判定したりするのではなく「相手との関係で自分がどんな感情を抱くか」について考えてみてください。相手の中身を推測するのではなく、あなた自身の方に注目するということです。Aさんがよく話しかけてくるとして、そのときにあなた自身は何をどう感じますか。
Aさんが近くにいたら、何だかイヤだなと感じるのか、それともちょっと嬉しかったりするのか。話しかけてくると不愉快な感じがするのか、それとも嬉しくなるのか。
もちろんあなたはロボットではないので、スイッチのオンオフみたいに「愉快/不愉快」と二つの値しか取らないわけじゃないですよね。少し嬉しいとか、困惑するけど不愉快ではないとか、そういう感覚があると思います。
そして、もしもAさんから話しかけられるのが嬉しいならば、それに応じて応答すればいいのではないでしょうか。もしも良い感じに会話が弾めば、深い話もできたりして、それだけ楽しくなるでしょう。日常のちょっとしたやりとりをするくらいで十分で、そんなに深い話をしたいほどじゃないというのならそれでもいいでしょう。それはあなたが感じる感覚(うれしさの度合い、不愉快さの度合い)に応じて行動すればいいことです。
そしてそのようにして進行するAさんとのやりとりの深さがまさに「仲がいい度合い」ということじゃないでしょうか。
つまり、最初から「仲が良いみたいな感覚」がわかるかどうかというよりも、その人とのやりとりに対してあなたが嬉しいかどうかという感覚が先にあるように思います。
あなたのご質問に対して、私が思ったのは以上です。