教えさせてください!!!

  • 渡辺浩弐『1999年のゲームキッズ』
    90年代に刊行されたショートショート集。当時話題になっていたデジタルや科学をテーマに書かれているんだけど、中には現実になっている技術もあったりして、過去に記された預言書みたいな感覚で読めます。
    テクノロジーをテーマにしているけど、しっかり人の心が描かれているところが好きです。

  • 矢野徹『ウィザードリィ日記』
    翻訳家でありSF作家の矢野徹さんによる、ウィザードリィ#1のプレイ日記。
    と言ってもただのプレイ日記ではなく、現実とゲーム世界が徐々に混濁してくような…なんだろう、今敏のアニメ作品を観ているような感じというか。
    当時のゲーム環境を知ることもできて、それも興味深いです。

  • さくらももこ『さるのこしかけ』
    ユーモアと毒と、それを伝える表現力。そりゃ「はなきんデータランド」でもずっとランキングに入っていただけあるよ。
    どれも面白いけれど、有名な「メルヘン爺」が収録されているこの1冊。

  • 清水義範『蕎麦ときしめん』
    パスティーシュという手法で、一冊まるごと「文章のモノマネ」に徹している変な本。
    読んでいる最中も、文章にのめり込むというよりも、原典を意識しつつどこか俯瞰で見る不思議な感覚を覚えます。
    思えば、メタという概念はこの本で教わったのかもしれません。

2024/04/07投稿
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