いつも楽しく拝見しております。かれこれ30年近く前の小学生の頃、塾の帰りに父と洋食屋さんで夕食を食べるのが習慣でした。真っ白なコック帽をかぶったかなり年配のシェフが作る洋食はどれも美味しかったのですが、特に父も私も好きだったのがコールドチキンという料理です。美しくスライスされた冷たい鶏肉の上にマヨネーズソースがかかっており、クラシックな銀のお皿で提供されていました。シンプルなのにソースも鶏肉も格別な美味しさで、塾の日にだけ食べられる特別な料理でした。残念ながらその店は閉店しており、もうコールドチキンは食べられません。大人になってからコールドチキンを食べられる店を探しているのですが、いまだ見つけられておりません。いくらでも美味しい鶏肉料理が食べられる現代ではウケない地味な料理なのかもしれません。こうなったら自分で作ってみようと思うのですが、もしコールドチキンのレシピが載っている本などご存知でしたら教えていただけますでしょうか?再現レシピはネット上にありますが、思い出補正のせいなのか、どれも何か違っているのです。

コールドチキンはだいたい2種類があります。ひとつは丸鶏をローストチキンにしたものを冷まして肉だけを切り出したイギリス式、もうひとつは鶏のムネ肉などをクールブイヨンで柔らかく火を通してそのまま冷やしたフランス式。質問者さんの思い出のコールドチキンはおそらく後者の方でしょう。

近いであろうレシピはこちら

青寄せが使われていますが、これはあくまで色味であって、味にはほぼ影響していないはずです。

ポイントはやはりマヨネーズを手作りすることで、このレシピでもマヨネーズのレシピがリンクされています。

僕が同種の料理を街場の洋食店で食べた記憶から類推すると、クールブイヨンに更にコンソメキューブが濃いめに加えられていたり、マヨネーズに少量、トマトケチャップやウスターソース、タバスコが加えられていたりした可能性もあるかもしれません。

これは辻調のサイトですが、このサイト丸ごとが、ネットで閲覧できるレシピサイトの最高峰のひとつだと思います。

レシピとしての信頼感が抜群なのは当然として、このコールドチキンもまさにそうですが、今ではあえて作られることも滅多になくなったような(洋食であればクラシックフレンチ直系の)ロストテクノロジー的な料理もぎっしり詰まっています。

1年1年更新

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