いい質問ですね!

さて、本を調べるための本はまずこちらです。

岩波書店 世界史読書案内

https://www.iwanami.co.jp/book/b223696.html

世界史読書案内 - 岩波書店

時間と空間を,読書で自由にかけめぐろう!

www.iwanami.co.jp

ただこういう本を見つける方法というのは難しいです。

それこそ出版社のSNSアカウントに張り付くとかめちゃくちゃ非効率な手しか浮かびません。

他はもう本を紹介しているウェブページを覚えておくのがいいでしょう。

私が長く信用しているのはこちらです。

http://gikoheiki.web.fc2.com/syokai/index.html

他、西洋史のお話ならMondで私に投書していただければある程度は対応できるかと思います。

さて「本を紹介する本」は紹介し終わりましたので、

個人的にフィクションに役立つ歴史本、読みやすい歴史本を並べておきますね。

https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480687623/

『「世界征服」は可能か?』岡田 斗司夫|筑摩書房

筑摩書房『「世界征服」は可能か?』の書誌情報

www.chikumashobo.co.jp

評論家岡田による世界征服論です。

フィクションの作品をまず挙げてそれに対応する過去の歴史を解説しています。

歴史学者の本ではないので完全な信用は難しいですが、

語り口のわかりやすさからおすすめできます。

https://www.shimizushoin.co.jp/books/index/55

人と思想シリーズ|清水書院

人と思想シリーズ

www.shimizushoin.co.jp

清水書院の「人と思想」シリーズです。

このシリーズのいいことは200ページぐらいで簡単の歴史上の有名人をまとめてくれていることです。

童話作家のキャラを作りたいからアンデルセンの巻を読むとか、

政治家のキャラを作りたいからビスマルクの巻を読むなどの使い方が理想的です。

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309485331/

捏造の日本史 :原田 実|河出書房新社

捏造の日本史 「江戸時代には『士農工商』の身分制度があった」「応仁の乱の原因は日野富子にある」……多くの人が史実と信じた「偽史」は、誰が唱え、いかにして支持されたのか? 真っ赤なウソが広まった謎に迫る!

www.kawade.co.jp

世間で信じられたお話を通して歴史のお話をする本です。

この作りはフィクションで二重に役立ちます。

「彼は英雄として知られている。しかし彼に残虐な一面が」のようなキャラを描きたい場合、

この本の「世間が信じてるお話」と「歴史学者として指摘する事実」、

更に「なぜ嘘が信じられたかの過程」は非常に参考になるはずです。

https://www.shinchosha.co.jp/book/109850/

『明治の人物誌』 星新一 | 新潮社

星新一の父・星一は、苦学しながらアメリカの大学を卒業し、帰国して製薬会社をおこした。事業は成功したが、やがて政争に巻き込まれ衰退していく。それでも常にエネルギッシュで近代人的な生き方を貫いた生涯だった。彼の夢と理想に手を

www.shinchosha.co.jp

ショートショートの神様、星新一による明治の歴史です。

星のご先祖と関連がある人を選んで紹介するなど、わかりやすさはピカイチです。

特に創作をする人からすれば「事実をどう説明すればわかりやすいか、魅力的か」という意味でも参考になるでしょう。

https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480089298/

『日本の歴史をよみなおす(全)』網野 善彦|筑摩書房

筑摩書房『日本の歴史をよみなおす(全)』の書誌情報

www.chikumashobo.co.jp

歴史学者の大家、網野による日本の通史です。

「鎌倉幕府は……」のような政治中心のお話ではなく

「水呑百姓とはどういう人だったか」のような身近な話題で読みやすいかと思います。

https://www.heibonsha.co.jp/book/b160863.html

昭和史 1926-1945 - 平凡社

昭和史 1926-1945詳細をご覧いただけます。

www.heibonsha.co.jp

歴史探偵、半藤一利による渾身の一冊です。

幸い昭和は現代人に近い時代です。

太平洋戦争、原爆、そうした話題が歴史的にはどう扱われているか、

おそろしく詳しく、それでいてわかりやすいのでおすすめです。

創作的には同じシリーズの『B面 昭和史』の方が種本として使いやすいかもですね。

https://www.iwanami.co.jp/book/b267200.html

最後に紹介するのは歴史学者必携の、

大学で西洋史に入った学生に勧められる教科書です。

多少難しい所はありますが、もとが公演なので読みやすい方です。

それでも今まで並べた特に読みやすい本よりは難しいでしょうが。

とはいえこの本は歴史を語る上で外せません。

「歴史学者はどうやって記述しなければいけない事実をかき分けているか。

たとえばユリウス・カエサルがルビコン川を渡ったのは有名な歴史的事実だ。

書かなければいけない歴史的事実だが、

それと著者である私がルビコン川を渡るのと何が違うのか」

歴史の記録自体は西洋ではヘロドトス、中国では司馬遷が古代からしています。

ですがそうした記録をどう扱うか、そのルールを考察したのがこの本です。

今でも歴史学を学ぶなら必携の本であり、

この本を読めば歴史学者のキャラクターの厚みが一気に増すでしょう。

2か月2か月更新

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