【料理人を目指すにあたっての質問・疑問】

初めまして、1月末に12年間勤めていた会社を退職し、実店舗開業にあたって進めている千葉県在住のものになります。

来年8月の開業を目標に向けて現在、喫茶店をベースにしたいと考え、珈琲は勿論のこと、スパイスカレー、ビリヤニも一つのメニューとして提供できるように現在専門性を高めている状態です。慣れるまでは昼のみの営業、慣れた状態になってから媒体を変え、夜はアルコールをメインにしていきたいと考えています。また沖縄が好きなため、沖縄の食材も取り入れたいと思ってます。

質問は2点ございます。

1)食材の仕入れについて

出来る限り品質が良いもの、沖縄の食材であれば沖縄から食材を取り寄せたいのですが農家さん、精肉店、無添加系の調味料を仕入先のつながりがなく、どのようにして繋がりを持てばいいのでしょうか。紹介等はあるかと思いますがよく自分の足で直接農家に伺い、味をしる、なども聞きますが自分にそこまでの味覚センスがあるのか?良し悪しがわかるのか?そもそもの農家さんの相場もわからない、判断基準がなく、知りたいです。

2)料理人である上での心得

脱サラ組になり、また他業種からの飲食への挑戦となります。前職では歩合制の営業職に当たっていた為、お金に執着する人生でした。お陰様で支社ではNo1の営業成績を常に出すことが出来、同年代の年収の倍程度は頂いてました。ただ心が疲弊して、こんな同じことを繰り返している人生でいいのか、と立ち止まって考えていた時に父が営んでいた喫茶店が頭によぎり、自分も職を通してもっと人に対して貢献していきたい、そんな感情が芽生え2年前から飲食への道を決め現在に至ります。稲田さんが働くにあたっての気持ちの部分で大切にしていること、また他業者から飲食開業へする人への注意点、メンターとなる方がいるようであればご教示ください。 

※質問内容が乱雑になり、すみません

宜しくお願い致します。

老婆心ながらあえて厳しいことを言うと、とても危険な匂いがします。「脱サラしてカフェを開業」というのは、世の中で断トツで失敗確率の高い飲食店開業です。もちろんそれで一時的にでもうまくいった人がいないわけではありません。しかしそういう事例を見聞きするのはあくまで「生存者バイアス」と考えた方がいいでしょう。

飲食店開業というのは、あくまでコンセプトから始まります。自分のやれることが100あるとして、そのコンセプトに即したコンテンツを10厳選して始めるのが飲食業です。最初のコンセプトが通用しなければそれを即修正し、うまくいくまでコンテンツを入れ替え続けて粘る必要があります。いったんうまくいっても、世の中の変化に合わせて、それは一生続くことです。

質問者さんはまずコンセプトがとっ散らかりすぎています。そしてそれを構成するコンテンツは「自分が今やれることとやればできそうなこと」をかき集めることでなんとか埋めようとしているだけに見えます。「カフェしかできない人がカフェを開業する」というのは、あまりにもリスクが高すぎます。自分が好きなものは第三者にとっても価値があるはず、というのは、ある種の幻想です。

僕からアドバイスできることがあるとすれば、いきなり開業ありきで事を進めるのではなく、飲食店なり運営会社なりの組織の中で、自分が「プロの飲食人」と明確に自覚できるようになるまでは、ひたすら吸収を続ける事です。2年前から今日までそれを続けていたのであれば余計なお世話かもですが、それでも文面からは、まだ足りていない印象を受けます。プロの飲食人であれば仕入れの問題など自動的に解決するはずです。

ただ質問者さんにとって幸いなのは、お父様の存在です。もしやっぱり今さら修行なんてまだるっこしいと思われるなら、来年の開業向けて突進することを止めるつもりもありませんが、その場合でもお父様の経験や知見はどれだけ活用しても損はないはずです。同時に、喫茶店の開業はお父様の時代ほど甘くはないということも、重々覚悟してください。

11か月

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