地球の核は液体の外核と固体の内核からなっています.これは,核を通る地震波速度の解析から解っています.外核は,地震波の縦波のみを通し,横波を通しません.これは液体であることを示しています.内核は,縦波も横波も通しますので固体であることが判っています.また,外核の縦波速度も内核の縦波速度や横波速度も,ケイ酸塩の岩石からなるマントルの値よりもはるかに小さく,金属鉄の値に近いので,岩石が溶けたマグマではなく高温の鉄を主成分とする金属でできていると考えられています.核は4000~7000度(K)と非常に高温です.燃えるというのを,急激な酸化反応であると定義しますと,高温ですが酸化反応が生じていませんので燃えてはいません.地球の核を高温にする熱源は,主に初期の地球で核が分離した際の重力エネルギーが開放された熱です.それ以外に外核が結晶化して固体になり,内核ができる際の固化の潜熱,核にわずかに含まれるかもしれない放射性元素(カリウムなど)の崩壊にともなう放射性の熱が考えられています.

太陽は,地球のような惑星と異なり,高温にする熱源は核融合反応になります.太陽は主に水素を主としており,さらに様々な元素からなっています.太陽の内部では水素が核融合反応を起こしているために中心部は1600万度という非常に高温になっています.太陽の一番外側の太陽大気の温度は,地球の核の温度に近い約6000度です.

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大谷栄治さんの過去の回答
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