あのビリヤニに関しては、最初期は「ビリヤニっぽいライスのついたカレー弁当」として入り口をこじ開け、次に「ビリヤニのついたカレー弁当」、そして今回「ビリヤニ弁当グレイヴィ付き」と、徐々に慣らしていっているという流れになっています。
ではこの先グレイヴィすら付かないところまで進化するかというと、それは難しいかなと思います。なぜならグレイヴィを付けないとなると、少なくともコンビニ商品としては、ビリヤニ本体を今よりうま味も含め濃い味にする必要が出てきて、それは決して意図するところではないからです。
全体の量目については、そこは自分が決める部分ではないものの、死にものぐるいでコストを抑え700円以下を実現したことを知っているだけでなく、基準を「食いしん坊」に合わせるわけにはいかないことも理解しています。
足らなかったら逆に「もう一品何か合わせ買いができるぞ!」と捉えてくれる食いしん坊がいるといいなあとは思い、実際自分ならそうしますが、それがマリーアントワネット的な言い草であることもわかってるので言いません(今言ってますけど笑)。
ライタ別添えは、最初期から検討しており、理論的にはもちろん実装可能です。ただライタはライタとしての理想を追うと、カップデリで別売りという選択肢しか無いと思います。しかし先ほどの話と同じで「合わせ買い」のハードルは高く、それありきのビリヤニに商品設計することは不可能でしょう。
ツイッターで面白い流れを見ました。「カレーが減ったので劣化だ!」と息巻いている人に、「あれは本来付かないものであくまでオマケなんですよ」と諌める人が続々と現れたのです。良くも悪くも自称Xらしい流れではありますが、こういったビリヤニ自警団のおかげで、僕は自らの手を汚す必要がないという、感謝すべき現象でもあります。
今回もし「カレーが減った」の不満の声が大きく、次回またカレー2種類付きに一歩後退したとしても、あえて無責任に言いますがそんなの僕はどっちでもいいです。理想のビリヤニは引き続きエリックサウスで提供すればいいだけの話だから。
もしここで一歩後退し、今以上の理想に近づくことが叶わなかったとしても、
「それがあなたたちの望んだ世界でしょう?」
というだけのことです。
以前も言いましたが、提供側はどんなものでも提供できる準備はとっくの昔にできています。あとはそれを望んでもらえるか、受け入れてもらえるかだけの話なのです。
ライタ待望論だって、それが最適解領域までを巻き込むことができれば、すぐにでも実装可能です。他人事みたいでアレですが、そうなるよう消費者の皆さま頑張ってください、と言うしかないのです。