さて、ご質問のように左利きは「スルー」されているのでしょうか。
簡単に確認してみました。
国内で左利き関係ですと「レフティ21プロジェクト」が比較的大きな動きのようです。
https://bunshun.jp/articles/-/8646
上記記事にはいくつかの左利き用製品の開発にも言及されていますね。
世界的に存在する左利き団体は「Left Handers Club」のようです。
1990年に設立されたそうですが、いくつかのページのリンクが切れていて活動実態には不安が残ります。
http://www.lefthandersclub.org/
続けて調べてみますと日本左利き協会という団体がヒットしました。
https://lefthandedlife.net/
なぜか挨拶が表示できないので画像を貼っておきます。
と、挨拶にある通り現状打破を目指した組織であるように見えます。
また、同協会のメディア記載欄にまさしく「左利きの議論」がいつどの雑誌に掲載されたか記載があります。
まず同協会による本『左利きの言い分』は、以下の雑誌のコラムで取り上げられました。
♦︎2023年11月12日「読売新聞」書評欄「本よみうり堂」(評者:尾崎世界観氏)
♦︎2024年1月28日「毎日新聞」朝刊1面コラム「余録」(人羅格氏)
♦︎2023年11月1日「日刊ゲンダイDIGITAL」(BOOKニュース)
次に同協会が列挙しているメディアに掲載された左利きの議論は以下の通りです。
日付が明確なものだけ抜粋しますね。
2022年8月13日付「朝日新聞」掲載「天声人語」
2022年5月CHANTO WEB「左利きだけではない!」日常に潜むサイレントストレス
読売新聞(2022年2月1日付)掲載「関心アリ! 左利きへ広がる配慮」
新潟日報の夕刊「おとなプラス」(2020年5月2日)掲載「左利きの世界、得も不便も」
これ以降も記載が続いています。詳細は以下のURLをご覧ください。
Web上で公開されている記事へのリンクもあります。
https://lefthandedlife.net/news.html#features
以上の事実から、まず日本左利き協会は左利きを「仕方がない」と考えてはいませんし、
同協会の紹介や同協会所属のメンバーによる左利きについての議論を載せている大手メディアも「仕方がない」と考えているように思いますが、いかがでしょうか。
これだけ真摯な活動をしている人々がいるにも関わらず、質問文の中に左利き協会の名前がないことに私は驚いています。
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質問文に左利き協会の名がないことから考えますと、おそらく質問者さんは左利き協会をご存知ないと予想します。なので「仕方がない」とは考えていない人がいるのを知る意味でも、また広く左利きを社会にどう発信されているか知る上でも、まずは左利き協会の会員になるなどして現状の情報を整理されてはいかがですか。
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また、左利きに対してこれだけの問題意識がある質問者さんが左利き協会の存在を見過ごしてしまった理由はなぜなのでしょう。
質問者さんの「左利きの議論を見たことがない」という事実と、左利き協会が誠実に活動を続けてきたことは事実として両立します。
なぜ見つからなかったのでしょう。Mondでは質問側は匿名ですし、また名を出して返事をしてほしいとは思いません。が、なかなか興味深いお話です。
少なくとも「左利きの議論を見たことがない」という部分には回答できたでしょうし、私の回答はこの辺で終えておきます。