結論から言えば「あなたのような心情の人はよくいます」。
他方、あなたの心情が重くなってしまった原因は
誰にも恥ずかしくて言えないので
この部分が原因でしょう。
たとえば心理療法士の河合隼雄は次のようなお話を記録しています。
経営に余裕ができたのである社長さんがその会社の本業とは別におもちゃ産業に手を出しました。
さて新事業に手を出したはいいものの、本業の業績が思わしくない。新事業はもっと儲かっていない。
それでもこの社長さんは新事業に-本業をおろそかにするぐらいに-注力し、会社をすっかり駄目にしてしまいました。
そんな状況で社長が著者の元に来てカウンセリングをした所、
社長さんは子供のころおもちゃを自由に遊ばせてもらえなかった経験があったそうです。
https://www.iwanami.co.jp/book/b255851.html
会社社長、たしか50歳ぐらいで起きた話だそうですので、
もう20代後半のいい大人なのに…
と思い悩む必要はありません。
なんなら70代になっても似たような悩みを引きずっている人を私は知っています。
これは主に歴史学の話になってしまいますが。
上記のお話を河合は心理学の特別な用語で説明していますが、起こる起こらないでいえば誰でも起こることと説明しています。
「コンプレックス」を発見したのは心理学者のフロイトとされていますが、
そうした「ひっかかり」が多くの人にあることもまた報告しています。
コンプレックスの特徴は「抑圧」とされています。
ご質問に沿うなら
昔に執着してしまう自分が情けない
自分を納得させようとはします
親からも言われます
あたりを「抑圧している部分」と考えられますか。
解消しようとするのではなく「これは駄目だ」とご自身と親御さんの双方の圧力で苦しみを「押し込もうとしている」ので、なお一層苦しみが鮮明に思えるのではないでしょうか。
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さて、心理学的な御託はこの辺にして実践的な話をしましょう。
一番効果的なのはカウンセラーにカウンセリングを受けることです。
上記の社長のお話のように腕のいいカウンセラーに話せば問題を認識したり、
一番は話すことで心が軽くなったり、しばしば解決することです。
とはいえ普段精神科に通っているとかでない限りカウンセラーと接点がありません。
カウンセリングはお仕事で、しかも保険が効きません。
私が知る範囲だと30分-1時間で8000円ぐらいが相場でしょうか。
しかも予約をして二週間は待つのが普通ですので、理想的ではありますが現実的ではありません。
現実的で効果的なのは友人に愚痴を言う事です。
もちろん、質問者さんの悩みは「解決」できません。
タイムスリップして親御さんの行動を変えるなんてことはできませんので。
なので「物事を解決したい相談」ではなく、「ただ悩みを聞いてくれる愚痴」を受け入れてくれる友人を探してみてください。
相談の前置きとして「解決しないのはわかっている」 「アドバイスや助言がほしいんじゃなくて、ただ話して楽になりたい」ということも伝えておくのは必須でしょう。
そしてカウンセリングの相場が8000円です。こうした悩みを聞くことは「傾聴」とも言いますが、大変しんどいことです。
8000円まではいかなくとも、なんらかのお礼はするぐらいの気持ちで頼むのがいいでしょう。
「他人に自分の弱みをさらすのは恥ずかしい」から「苦しむ」のは本末転倒です。
自分の弱みの見せ方を考えてみてください。
とはいえ、あなたの友人はプロのカウンセラーではないし、プロが8000円も取る「仕事」を誰もが簡単にこなせる訳ではありません。
まず「やり始めやすい」友人への相談から始めて、それも無理そうならカウンセラーへの相談を真面目に相談した方がいいでしょう。
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さて、他人に相談する以外ですと上の本の著者の河合隼雄が色々書いているので、あんがい参考になるかもしれません。
上記『ユング心理学入門』は専門書で難しいです。なので質問者さんには一般向けに書かれたこちらをおすすめします。
こちらは語り口も柔らかくなっていますし、河合隼雄が見た多くの患者の記録です。
「自分の悩みが特別でない」と知るきっかけにはいいでしょう。