一般論で答えますね。
システムから更新しないマスターデータをエンティティとしてリポジトリから取得すること
そのマスターデータがビジネスロジックに関わる重要な概念を表現し、ドメインの一部として扱われるべき場合は、エンティティとして扱いリポジトリから取得するのが適切です。ただし、更新されないデータであれば、キャッシュの利用を検討するとよいでしょう
列挙型で管理しているマスターデータをエンティティとして扱うべきか
列挙型で管理されているマスターデータは通常、固定的で変更頻度が低いものです。これらをエンティティとして扱うかどうかは、そのデータの性質とシステムでの役割によります。単純な列挙型であれば、値オブジェクトとして扱う方が適切かもしれません
変更の契機がないマスターデータを値オブジェクトとして扱うこと
マスターデータは、システムの基盤となる重要なデータであり、通常データベースで管理されています。そのため、ほとんどの場合、何らかのプライマリキー(ID、コード、または複合キーなど)が定義されています。データを取得する際も、このプライマリキーを使うはずです。このプライマリキーの存在により、マスターデータは本質的にエンティティとしての性質を持ちます。たとえ現在のシステムで直接更新する機能がなくても、将来的な拡張性や他システムとの連携を考慮すると、エンティティとして扱うことが望ましいです。
プログラム内に固定値の列挙型として定義する際は値オブジェクトになると思いますが、このケースの場合はほぼエンティティにならざるを得ない気がします。
マスターデータの扱いは、そのデータが使用されるコンテキストによっても変わる可能性があります。同じデータでも、あるコンテキストではエンティティとして、別のコンテキストでは値オブジェクトとして扱われることがあります。