ご質問ありがとうございます。あなたがどんな職業につくのが良いのかはよくわかりませんけれど、あなたが書いてくださった内容をていねいに解きほぐして考えてみるのは、大事な一歩になると思います。大事な一歩というのは、自分という存在を理解するための大事な一歩という意味です。
職業(あるいは仕事)というのは、自分の貴重な時間のうち非常に多くの部分を使うことになるものですから、注意深く考える必要がありますね。そしてそのためには、自分という存在はどんなことを喜び、どんなことをつまらないと考えるかを調べておく必要があるでしょう。もちろん、自分というものを完璧に100%理解するという意味ではなくて、できるだけ、ということですが。
あなたはご自身のことを表現するのに、
根っからの仕事人間
常に何か誰かのために働きたい
研究職に憧れている
と書いてくださいました。あなたの中にはこれらに関して、もっと深い情報や思いがありますよね。それがどんなものなのかを十分広げ、できれば言葉にしてみましょう。
「根っからの仕事人間」というときに、あなたがイメージしている「仕事」とはどういう活動なのか。そこに好き嫌いや方向性はあるのか。また、自分が考える自分の姿と他の人が見るあなたの姿はけっこう一致しているのか、違いがあるのか。
「常に何か誰かのために働きたい」というのは素敵なことですけれど、そのときの「誰か」はどんな人のことなのか。誰かのために働くというのは、直接人と接する活動や、自分が価値を送っている相手の姿が見える活動なのか、そうとは限らないのか。そのときの「働く」というのは、自分一人で何かを行うイメージなのか、他の人と協力して何かを行うイメージなのか。
「研究職に憧れている」というときの「研究職」はどんなイメージなのか。具体的な「誰か」(ロールモデルのような存在)はあるのか。その「研究」というのはどんな分野なのか。外を飛び回るフィールドワークから、実験室で実験するものから、本を読んで書き物をするものから、いろんなイメージがあると思います。あなたはどうでしょうか。
そんなふうにあなたが考えるあなたの姿をできるだけ細かく、ピントが合うように考えてみてください。それが最初に書いた「ていねいに解きほぐして考える」という言葉の意味です。
そこで思い描いたあなたの姿に縛られる必要はありませんけれど、折に触れてそのような自分の姿を思い描いてみることは、きっとあなたの将来について役立つと思いますよ。
ご質問ありがとうございました。