雑草はなぜそこに生えているのかという本に書かれているように、雑草は決して生命力旺盛な植物というわけではありません。アスファルト舗装の道端の隙間のちょっとした土のくぼみに情けなく生えている雑草をよくみると思いますが、本来はあれが雑草のテリトリーです。つまり、他の植物が生育できないニッチに適応した普通の環境では競争力のない弱い植物です。
ですが、人間が畑や庭のようなほかに植物が生えていない広大なむき出しの地面という自然界にはあり得ない特殊な環境を作ってしまいました。このため、本来ならニッチでやっと生きている雑草に有利な環境、めったにない環境を人間が人工的に作ったせいで、あたかも、雑草は生命力が強く、抜いても抜いても生えてくるように見えるわけです。
一般になんの能力もないと思われるのび太にもあやとりや射的のように得意なものはあり、誰かが人工的にあやとりや射的が得意だと金や権力が手に入る世界をつくったらのび太はそこでは勝ち組になれるのと同じだと思います。
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