当時、毎週の様に西荻窪にある葦プロダクション足を運びアニメの打ち合わせをしていました。最初は脚本家の酒井あきよし先生とシリーズ構成について話し合い、こちらからアニメに採用して欲しい様々な要素をリクエストしその中の一つがキャプテン・ファルコンの件で、最終的に主人公リュウ・スザクがキャプテン・ファルコンを引き継ぐと言う設定でした。

放映期間が約1年間あったのでシリーズの前半はF-ZEROに登場する様々なキャラクターをピックアップしたエピソード、後半はブラックシャドーとキャプテン・ファルコンの闘いを軸とした展開としました。

ジョディ・サマーの行方不明の兄がキャプテン・ファルコンだったり、主人公リュウ・スザクの婚約者が洗脳された暗殺者として登場したりと少々強引な展開もありましたが、ストーリーの盛り上げに貢献していたと思います。

ですからシリーズ前半部分のプロットは(あらすじに加えキャラクターの設定や性格、話し方など)を決めておけばシリーズの後半に私があまりアニメ制作に参加出来なくなったとしても、現場が一通りキャラクターを扱っているのでシリーズ後半に登場させやすくなるであろうと言う意図もありました。

一時期、「F-ZERO GX」(セガ)と「STARFOX ASSAULT 」(ナムコ)このアニメ「F-ZERO ファルコン伝説」の制作が重なった期間があり1週間ほぼ東京出張と言う期間が続きました。大変忙しかったのですが、今思えば一流の制作現場で様々な勉強をさせて頂いた経験は私自身の大きな財産となっています。

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今村孝矢 / Takaya Imamuraさんの過去の回答
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