イナダシュンスケ:僕の場合、先にタイ料理にハマってからのベトナム料理でしたので、タイ料理より幾分おとなしく上品な料理、ということで特に何の抵抗もありませんでした。 しかし現地系のカレーなんかでもそうですが、異国の味は強烈なものの方が受け入れやすく、むしろシンプルで淡白なものの方がハードル高かったりもしますので、質問者さんももしかしたら先にタイ料理を攻略した方が良いかもしれませんね。 ただ気になるのは、質問者さんがニョクマムに引っ掛かっている点です。僕は強烈な塩辛文化（ガチの鰹塩辛とか生のサワガニを叩き潰した塩辛とか）で育ったこともあってか何の抵抗もありませんでしたし、他の地域でもイカの塩辛とかいしるとかで魚醤的な風味には慣れているだろうから、それがかつて日本でタイ料理がすんなり受け入れられた要因だろうと思っていました。しかしそう言えば最近の日本の塩辛は、あんまり魚醤的な風味がありませんね。 とは言えそれもまた、タイ料理のナンプラーで以外とあっさり克服できるかもしれません。 日本のベトナム料理店は、圧倒的にハーブが足らないと感じます。これはお客さんのほとんどがベトナム人であるような店でもそうで、彼らは特に不満を感じているわけでもないようにも見えます。現地ではタダみたいなハーブ類が日本ではちんまりと高価なのを知っていて、最初から諦めているだけかもしれませんが。 質問者さんはあえてそんな国内の店から再スタートするのもいいかもしれませんね。そしたらいつのまにかハーブが物足らなくなってきて、再びベトナムを訪れた際には大歓喜、みたいなふうになることを祈ってます。