宮野公樹:究極的にいうなら、完全に学生の自主性に任し(講義は完全に選択性。学部の壁も一切なし。そもそも学部というものは、まあまあ古い時代に築かれた制度でそろそろ限界も見えつつあるというのが個人的意見です。研究には専門というものはありますが、いうなら学問は一つです。これ、さらっと書いてますが背景にはいろいろありまして、これまでの書籍やら論考やらをご参照頂きたいところです)、教員はサポート、コーチングに徹する・・・ それが理想のように思いますし、個人的にもそうであるように適宜動いてはいます。 昨今のカリキュラム重視、シラバス重視は、ともに操作主義、管理思考等を「良かれ」とおもってこその具現ではあります。もちろん、すべてに一長一短があるので、つまるところ、「どのメリットをとるか(どのデメリットに目をつぶるか)」の問題なのですよね。この考え方、ほんとに大事だと思ってて声を大にしていいたい。双方の主張をする方々は、そのメリットのみを強調する傾向にありますが、つまるところ、ほんとうに大事なのは、「どの意見、どのような考えであろうが、確実に光と影の両面ある。その上で、大勢との熟慮の上で最終的に責任者が判断する」ことだと思うですよね(大げさにいうならこれが民主主義の原点かなとも思ってます)。 いろいろ書き散らしましたが、ご存知のように近代の教育制度は、厳し目→ゆる目→厳し目→ゆる目と、波のように上下運動を繰り返してこんにちに至ります。そういう時代的な目でみれば、こんにちは「厳し目」の時代にある、ということでしょうかね。(阅读更多)