白石直人:物理や数学の定理・理論に対する「美しさ」は、芸術作品の美よりも、もののデザインにおいて「機能美」と呼ばれるものに近いと思います。例えば「切ることに特化して無駄をそぎ落としたハサミ」や「座ることを追及して作られた椅子」を美しいと語ることはあるかと思います。これは機能のために極限まで突き詰めて削ぎ落とされた姿に対する機能美というべきものでしょう。数学や物理の定理に対する「美しい」も、実現される関係が突き詰められ極限まで無駄が削ぎ落とされたものであり、これに近いと感じます。(阅读更多)