田口善弘@中央大学:船体強度という項目を読んでもらうとわかるのですが、船体は建物というより一体の構造物としての強度が求められます。動かない地面の上に建造される建物は上下方向につぶれなければいいのですが、船の場合波などを考えると船体が一部浮いてしまうことも考えられ頑丈に作っておかないとそんな時にぽっきり折れてしまうことに成ります。 結果的に曲げやたわみなど一体の物体として考えたときにかかる様々なトルクやストレスに耐えられるように頑丈に作る必要があります。 逆にいうとそれだけの強度があるわけで東日本大震災の津波で陸に打ち上げられた船の多くが折れもせず陸上でしっかり立っていたのもそういうわけです。 船体は大きくなるほど、たわみも大きくなり大きなストレスがかかるようになります。棒だって長くなったらそれなりに太くしておかないと曲がってしまうでしょう。しかし、船体の場合、長くなったからと言って太くするわけにはいきません。船の高さを高くしたら転覆しやすくなってしまうし、喫水線下の船体の大きさが大きくなりすぎたら浅い海が航海できなくなります。このいような問題から海上の巨大建造物の多くは水面に浮く形ではなく、海底まで届く柱の上に水面から離れた形で高床式住居のような形で作られるのが通常です。 というわけで「自在に動く海上の城」を巨大にすることは困難です。もしできるとしたら柔構造でフロートをつなげたようなぐにゃぐにゃした感じになるでしょうけど、波が来て揺れたりしたらとても落ち着いて座っていられるような代物にはならないでしょうね。 このように何かを形を変えないまま大きくするのは普通は難しいです。像の足が太いのは伊達じゃなく、重い体を支えるには足を太くしないといけないからで、もっと体が小さい足が細い動物をプロポーションを変えずに像の大きさにしたら足が重さに耐えかねて立っているだけでぽっきり折れてしまうと思います。(阅读更多)
botamoti´・⊿・`日本怪文書開発機構(CV.ゆっくり魔理沙(Softalk:女性2)):造船上の見地で言えば、空母よりも巨大な商用船(タンカー)等は実現しているため、非常識な大きさで無ければ空母よりも巨大な(「もっともっと」とまでは行きませんが)「海上の城」は築くことが出来ると考えられます。 また、機動性には劣るものの、巨大な艀のような存在でも「海上の城」と言うことは出来るでしょう。(いわゆるメガフロート) 軍事上の見地で言えば、空母をはじめとした水上戦闘艦は広大な海洋を自由に機動することで生存性を担保しており、あまりに巨大な船舶はそれを毀損するために非実用的であると言えます。(容積は三乗で拡大することからも明らか) 一方、拠点即ち海上基地として見た場合、訓練用地の確保などを目的としてメガフロート技術の応用が模索されたこともあるため、少々イメージとは異なるでしょうが、軍事的観点からも、近海域をごくゆっくり移動可能な「海上の城」そのものは実現可能であると評価して良いと考えます。 補足すると、外洋活動を想定した戦闘艦船は所謂パナマックスやスエズマックスの制約を受けるため、現在運用されている艦船の枠を越える大きさの「海上の城」は、実質的には実現不可能であると考えられます。(阅读更多)