田口善弘@中央大学:スピントロニクスのスピン軌道相互作用は間違い (biglobe.ne.jp) ですよね。冒頭に[ 点状粒子は ”スピン”できない。 ]と書いてありますがこの出発点がもう間違っています。電子のスピンは電子が回転しているから生じているものではなく、電子自身が「スピン」という属性をもっているのです。 7.2 電子スピン (ous.ac.jp) に「ここではスピンの概念を天下り的に与えることにする。スピンは下図のように一応「自転」にたとえることができるが,似て非なるものであることに注意する。」「(対応する古典的物理量はなし)」などとはっきり書いてあります。電子のスピンを「電荷をもった物体の自転」という古典物理的な描像で理解することはできません。(Read more)
橋本 省二:「相対性理論は間違っている」とかいうお手紙とか論文(みたいなもの)を送ってくださる方がときどきいらっしゃいます。本来はお返事を書くのがマナーなんでしょうが、ついつい面倒でそのままになってしまいます。この手の話にはバリエーションがあって、宇宙論や量子論などを題材に絶えることなく生産されているようです。え? 質問と関係ないじゃないかって? そうですね、どうでしょうか。 科学において理論が生き残るために必要なのは意見ではなく、正確な論理と堅固な(実験)事実です。学問が発展するうえで、もちろんいろんな意見が重要な役割を果たしますが、最終的には「事実と論理」にもとづいて体系が構築され、だからこそ科学は普遍的で誰にとっても価値あるものになるのです。 今回のサイトがどうなのか、ここで申し上げるつもりはありません。大学院生の方でしたら、その主張がどういう実験と矛盾するのか、考える材料は十分お持ちだと思います。考えてみたらいい勉強になると思いますよ。(Read more)