積惟美:ちょっとご質問の意図と違うかもしれませんが,近年ではビジネスにおいてマインドフルネスという概念が注目されていたりします。マインドフルネスとは「今の習慣の現実に常に気づきを向け,その現実をあるがままに知覚し,それに対する思考や感情にはとらわれないでいる心の持ち方,存在の在り様」というような定義がなされていたりします。哲学的な思考ですよね。有名企業だとGoogleやApple,メルカリなどが導入しているようです。おそらく,欧米企業から日本に入ってきたものだとは思いますが,近年では日本でも働き方改革や人的資源向上の影響で,マインドフルネスを活かすことで労働生産性や従業員のメンタルヘルス改善のために取り組んでいる企業があります。有名なビジネス論文雑誌「ハーバードビジネスレビュー」でもマインドフルネス特集がされていたります。以前,この「ハーバードビジネスレビュー」でGoogleやフェイスブックで座禅を指導してきた曹洞宗の僧侶である藤田一照氏のインタビュー記事を読んだときは,その洞察の深さに驚きました。ここで説明しきるのは非常に難しいため,哲学的な思考がビジネスでどのように役に立つのか?という問いの参考に下記の論文を読んでみてください。
「人は生まれながらにつながり,孤独でもある」ハーバードビジネスレビュー論文