TJO:万全を期すなら複数回テストを実施した方が良いかと思いますが、一方でMMMを実施するほどの規模のマーケティング施策の効果検証となるとあまり気軽に何度もテストを実施できないかもしれませんね。
基本的には事後のテストが「きちんと設計されていること」「ある程度妥当性の高い実験計画に基づいている」ということを、ステークホルダーに知らしめることが重要だと考えます。そのためには、ステークホルダーにもテスト立案段階で関わってもらい、「この実験で出た結果なら納得できる」という実験計画を立て、彼らから言質を取ることが欠かせないです。
個人的な持論ですが、マーケティング実験&分析はその手法(統計学的・機械学習的)の確からしさと同じくらい、その意義をステークホルダーにコミュニケートすることも大事だと考えています。分析者の側はデータと実験計画と分析結果を見れば「何が真実に近いか」は容易に見て取れるわけですが、役員などビジネス系の幹部などで占められるステークホルダーたちにとってはそれは必ずしも自明なことではありません。よって、分析そのものの確からしさを確保すると同時に彼らにどうコミュニケートするかに腐心していただければと思います。