鵜山太智:端的に言うと難しい思います。
目視と言うと特に機器を使わず光が移動する様を見たいのかと思いますが、光のスピードは約300,000
km/sです。1秒で地球7周半するとよく言われますね。さて目視で光の移動を捉えるにはどれくらいの動体視力必要でしょうか。途方もなさすぎて僕にはよく分かりません。MITが開発した超高速カメラで光の移動をとらえたという話がありますが、そのレベルの本当に高性能なカメラじゃないと厳しいと思います。
またレーザーについてですが、基本的にレーザー光は非常に指向性の高いもので、レーザー光を照射される側にならないと見えません。例えば、天文観測に利用される大型望遠鏡では参照星を作成するためにレーザー光を使うケース(下図参照、©️ケック望遠鏡)があります。これくらい強いものだと光が伸びているのが肉眼でも確認できますが、光が伸びているのを確認できるのは地球大気で散乱されているからです。地球から月に非常に強いレーザー光を出しても、地球大気を抜けてしまうと見えなくなる筈です。ちなみにこういった望遠鏡のレーザー光は地球大気を抜けるほど強くはありません。