乃南アサ:日本の場合は「民話」という形で、動物たちが出てくる物語がたくさんのこっています。「猿とかに」をはじめとして、「うさぎと亀」など、数え上げればきりがないほどだろうと思います。ただ、民話だけに、その作者の名前が残っていないのは残念な話です。一方で、新美南吉の「ごんぎつね」や「浦島太郎」「つるの恩返し」など、人と動物が関わりを持ち合う物語はたくさんありますね。日本の動物のが出てくる物語は、常に人間の生活の傍にいて、常に関わりを持ち合う存在が、その人との関わりを描いているのではないかと思います。(Read more)