竹井邦晴:これは人それぞれ意見があり、選考に携わる場合、その意見を議論の上、学科・専攻の方針にそって決定するものだと思います。下記は私の意見です。 研究実績は非常に重要なのですが、その他に今後行う研究内容に将来性があるかどうかをみます。そしてその内容及び実績で、テニュア審査をパスできるだけでの力量がありそうかどうかも判断材料です。またほとんどの大学では研究も重要ですが、教育も重要です。その教育のプラン・意欲があるかどうかも申請書から読み取ります。そして我々が求める研究分野にどれくらい一致しているかも重要です。いくら研究実績が凄くても研究プランや教育方針が曖昧、もしくは募集領域から外れていると、候補から外れる場合もあるかと思います。本来はそうであるべきではないと思うのですが性別、国籍も大きく起因します。ここまでは書類審査です。 その後、面接選考では人柄や、元気か、意欲などを見ます。今後、もしかするとテニュア取得後も含めて考えると何年も同僚として一緒にやっていく仲間を採用するため、人柄は研究・教育に次いで重要な要素になります。下記は私が最初に評価する項目です(あくまでも私の評価であり、それ以外の指標で決定する場合もあります)。 書類審査 1. 研究業績(第一著者論文の内容及び数) 2. 研究分野のマッチング 3. 今後の研究内容 4. 教育プラン 5. 性別・国籍 面接審査 1. 研究実績と今後の研究内容のプラン 2. 質疑応答の内容・質 3. 人柄・元気具合 4. 性別・国籍(Read more)
Ken_SATO:答えは個人によって違うでしょう.また,大学として「同等の水準の時は女性を採用する」と明記される場合もあります(特に女性教員を増やしたい場合).私の場合は,テニュアになって行う今後の研究展開に注目します.それについて達見を有し,具体的な目標や,パースペクティブを持っているかを重視します.要は自分の研究方向,研究の位置付け,得られるインパクトを日頃どれだけ真剣に考えているかを重視します.しかし注意すべきは,大学によって要求されるものは大きく違うということです.研究は二の次で,授業に力を注いで欲しい,学生の就職指導を徹底的にサポートしてほしい,など色々です.目標とする大学の特性に合わせて準備することをお勧めします.(Read more)