池に石ころを投げ込んだ場合、波紋が水面を広がっていきますが、その逆のプロセスを我々は見ることありません。
同じように我々はアンテナから周囲に電磁波が輻射されるプロセスを見ることはあっても、その逆のプロセスを見ることはありません。
このような物理的プロセスの時間反転非対称性は時間の矢と呼ばれていますが、これは量子力学レベルでグリーン関数が0<tの方向にのみ広がっており、t<0の方向には広がっていないことが原因であると考えることは出来るでしょうか?(これは誰でもすぐに思いつく陳腐なアイデアなので、とうの昔に棄却されているものとは思いますが・・・・)。