津田賢一 (Kenichi Tsuda):日本から直接中国へ来てたら、コミュニケーションやルールへの意識の違いに衝撃を受けて戸惑っていたかも知れません。アメリカ、ドイツを経由したので中国もまた違うということを受け入れられているのはあるかなと思います。コミュニケーションですが、中国では権力、お金、尊敬、恩のどれかがないと人は動かないと感じています。うまくラボを運営するにはこれらを上手く使うことかなと思います。尊敬されるように心がけ、彼らを常にケアしてあげ、他よりも高い給料を払い、必要な時にはPIとしての威厳を見せるという感じです。
中国では日本のようなオーガナイズされたホウレンソウの習慣はなく、色々な事がspontaneousです。学生達に根気よく報告の必要性を言いますが、こちらもある程度適応しないといけないとも感じています。
中国ではルールを守らなかった時の罰則がないルールは存在しないという雰囲気があります。ここはラボ運営で困るので必要なときは罰則も適用しています。中国人はメンツを重んじるので、批判をするときなどは必ず一対一の時にするようには心がけています。