「加法混色 減法混色」で検索していただくと,R(赤),G(緑),B(青)を重ねて白・C(シアン),M(マゼンタ),Y(黄)を重ねて黒,となっている図が見つかると思います(たとえば ここ )。

 「重ねて白」となるほうを加法混色といいます。この現象は,「ある色で光っている」光を重ねるときにおきます。たとえば,Rの光とGの光を重ねると,眼に入るのは「RとGが光っている光」です。この光は,人の眼にはYに見えます。コンピューターのカラーディスプレイは,「ある色で光っている光」を細かく並べて色を表現するので,そこでの色はR,G,Bを混ぜて作ります。

 一方,印刷ではC,M,Yのインクを基本として用います。印刷で用いるインクは,ある色で光っているというよりも「ある色の光を吸収し,それ以外を反射する」ものです。たとえば,Cのインクは「Rの光を吸収しそれ以外の光を反射する」ものです。一方,Yのインクは「Bの光を吸収しそれ以外の光を反射する」ものです。ですから,CとYを重ねると「RとBの光を吸収しそれ以外の光を反射する」ので,Gの光だけが残って緑に見えます。この方法による混色を,反射する光を減らすことで色を表現するので,減法混色といいます。

 なお,R,G,BあるいはC, M, Yが「三原色」とよばれるのは,「混色によってなるべく広い範囲の色を表せるように」選ばれた色だからです。三原色を混ぜ合わせれば,存在するすべての色が表せるわけではありません。また,減法混色の図では,C,M,Yを重ねると黒になるように描かれていますが,実際にC,M,Yの3色インクを使ったプリンタで印刷すると,黒は焦げ茶のようになってしまいます(私は,1990年代に初期の個人用カラープリンタを使っていて,これを経験しました)。そのため,通常はC,M,Yの他に黒の,少なくとも4色のインクを使います。これをCMYKと呼んでいます。Kはkey plateという古くからある多色版印刷の用語で,blacKとか,ましてやKuroという意味ではありません。

2022/12/25Posted
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