むらやん:サークル・オブ・フィフス、日本語だと五度圏ですが、これは「楽器を演奏したり作曲したりする上で頭に入っていないといけない音楽の基本」です。日本語で言うと、「日本語を学ぶ上で漢字を使うことのメリットとデメリットは?」と問うているようなものです。
それゆえ「メリット・デメリット」という二項対立で語るのは違和感があります。
敢えて言えば、「メリットは楽器の演奏や作曲ができるようになる、デメリットは縛られ過ぎると良くない、かも?」というところでしょうか。
要するに「ドミナント-トニック」のことですので、これが完全に頭に入って使いこなせるようになって初めて、応用が効くようになります。
せっかくですので、以下に「五度圏」についての説明を置いておきます。
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まずは全調のスケールを置いておきます。こういうのは体系的に覚えたほうがよろしいかと思われます。
調号が増える順番、自分はシャープ系は「トニー滅(べ)」フラット系は「ヘロホイにと」(なんじゃそりゃw)と覚えました。(べ)にカッコがついてるのは語呂がいいので加えたまでで、通常は嬰ヘ長調(#6つ)ではなくご質問にある変ト長調=G♭major(♭6つ)で表記します。
また、シャープ系の調の#がつく位置は「ファ・ド・ソ・レ・ラ」フラット系の♭がつく位置は「シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド」の順番であると覚えてください。呪文のように唱え続けるとイヤでも覚えます。
→よって、G♭majorのキーでは「ファ」の音のみフラットがつきません。
引用:長音階と調号の一覧 短音階
調号が増えるごとに基音(音階=スケールの最初の音)は5度進み、最後はつながるようになってるんですよね。これを「五度圏(サークル・オブ・フィフス)」といいます。
引用:五度圏(サークル・オブ・フィフス)/音楽理論講座