田口善弘@中央大学:いろんな意見があると思うのですが僕はこの意見に賛同しています。
「お隣の台湾にも追い越されている日本の研究アウトプット力 」 > ScienceTalks
「自分の理解で計算すると、国民一人あたりの政府支出研究費は他の先進国に比べて現在半分以下になっていて、明らかに低いです。それから、被引用数トップ10%論文の数、これが1つの質×量の指標ですが、人口当たりで計算すると、日本は21番目。台湾は19番目です。
台湾と比べても、国民1人当たりの政府支出研究費は数年前に追い抜かれてしまったんですよ!
そして、追い抜かれた時期と連動して、ちょうど国民1人当たりの論文数も追い抜かれているんです。」
要するにお金が足りないんですよね。財務省はよく足りてないわけじゃない、みたいなことを言ってますが
「日本の研究費の計算には注意が必要で、国際比較では国立大学への運営費交付金全額を研究費として計上していたのです。ところが、その中には教育費も含まれているはずであって、OECDはそれを差し引いたデータで国際比較をしています。概ね運営費交付金の半分ぐらいを研究費に案分しています。ところが運営費交付金の全額を研究費として計算しても、すでに台湾はそれを追い抜いているわけね」
みたいな問題もあるわけです。つまり、日本国民の皆さんが「もっと研究に税金使っていいよ!」とおっしゃって下さらないとどうしようもないわけです。ですが、そのためには国債を発行して研究費にあてることを許していただくか、あるいは他の大切なことに使われている税金を削って研究に回してもらうしかないわけです。
つまるところ日本のアカデミアを生かすも殺すも国民の皆さんの匙加減1つということです。日本は民主主義国家ですから。