友成 琢:先端技術は、技術であって、幸福は人が感じる感情なので、直接的に結びつけることは難しいのではないかと思います。
先端技術によって、できることや可能性が広がったことにより、幸福に貢献していると思います。
一方で、技術の進歩によって、幸福に貢献しないものも存在しているのではないでしょうか。
使う側がどのように使うか、技術とどのように付き合うかが非常に大事だと思います。
SNSやメッセージツールをたまにしか会えない友人との状況報告に利用するのは、幸福度が増すかもしれません。
一方で、SNSで憧れの芸能人を追いかけ、自分も現実とはギャップのある、見せる写真や動画を上げることに終始すれば、SNSが推奨する幸福に囚われてしまうのではないでしょうか。
何を幸福と思うのかは人の心の持ちようだと思うので、直接技術が幸福に貢献すると考えるのは、少しナンセンスだとは思います。
一方で、選択肢の幅を広げるという意味では、先端技術は、幸福に貢献していると思います。
ただ、本質的なことを理解せずに利用することで、幸福感が遠のいてしまう場合もあるだと思います。
おそらく技術を正しく理解して、自分の意図する使い方をできる方は、幸福感が増すのだと思います。一方で、技術から生み出されたプロダクトに囚われ、その仕組みにはまってしまう人は、結果的には、技術に自分をコントロールされてしまい少し幸福度が下がってしまうのかもしれません。
参考になれば幸いです。